セミナー開催が決まり、講師としての準備は万端!
では、受講者の準備はどうでしょうか?
セミナーや研修を成功させるためには、講師・受講者の双方が準備ができている状態としたいものですが、どうしても、受講者には受講者のご都合があります。
受講者の受講スタンス
受講者は、大きく分けると、次の3つのスタンスでセミナー・研修に挑みます。
- 研修を楽しみにしている受講者
- 必要性は理解しているが、他で忙しいのに参加させられている気持ち。メリットがあるなら取り組むが、ないのなら寝てしまおうという受講者
- 参加したくないのに強制させられて参加している受講者
あなたのセミナー、申込制(参加したい人が、自ら申し込んで参加する方式)であれば、1が大多数。お友達に連れられて参加する方は、2かもしれませんね。
でも、企業研修など全員参加型だとしたら、1も2も3もいますね。
統計の結果があります。
ある全員参加型セミナーの直前に、上司や関係者など、受講者をセミナーに送り出す人にアンケートしたところ「受講者の態度の変化」をセミナーに求めている人が83%でした。
セミナー受講後に再度、同様のアンケートを実施したところ、まだ23%が「態度を変化してほしい」と求めているという結果がでています。
この場合、83-23=60%の受講者の方々が、上司や関係者のねらい通り行動変容が起こったものの、23%は変化なしということになります。
この23%は、受講前から3のスタンス。受講後も3のスタンスであったと言えます。
3の人たちへ注力してしまうと、2や1の方から不満がでます。申し訳ないですが放置となります。
しかし、態度は3ですが、気持ちは2の方もいらっしゃいます。早々に見分けてしまうのは注意が必要です。
2の方々は、メリットが感じられたり、「嫌じゃない」と理解できたりすると積極的な受講者1へ変化してくれます。
受講者の研修前の気持ち
2の方々へ、研修を受ける前の気持ちはどうだったか?を聞くと
- 研修の内容についていけるか不安だった
- 他の受講者とのコミュニケーションが不安だった
- 発表はなるべく避けたい
- ペアワークなどは恥ずかしいからやりたくない
- 早く終わってほしい
との気持ちが強かった というコメントが多いです。
この結果からも、研修前に持っている不安 や やりたくないことを、安心 や 楽しいことへ変えていくのが「講師の役目」ではないでしょうか。
その答えは・・・。
その答えは・・・
様々なセミナーが開催されています。
しかし、「しっかりしたデザイン」で設計されているでしょうか?
セミナー内容を組み立てるまえに、設計図を書くことを行っているでしょうか?
研修のデザインをインストラクショナルデザインと呼びます。目標達成のための内容を、どのような順序で組み立て、どのような手法を使って行い、時間配分をどうするのか?
書面化して、きっちり計画を立てます。
すると、「セミナー本番」という要素は、研修という全体像のなかの1つのプロセスに過ぎないということに気が付かれると思います。
研修・セミナーの設計図を書く。その方法も、今後、記事で触れていきます。どうぞご覧ください。
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